クリエイティブはAIに置き換わる、いや置き換わらない、という論争について

October 0, 2023

Last edited time
Oct 22, 2023 12:17 PM
AI(人工知能)が進化するにつれ、多くの業界で人々が「AIは私たちの仕事を奪うのか?」と心配している。クリエイティブ業界も例外ではない。しかし、この問いは表面的すぎる。実際には、クリエイティブ作業を取り巻くROI(投資対効果)が部分的に変わることで、クリエイティブ全体に対するアプローチや価値判断が変わる可能性がある。
 
よく「AIは質の高いクリエイティブ作品を作れない」と言われる。しかし、質だけがクリエイティブの価値判断に影響を与えるわけではない。たとえば、市場のニーズやテクノロジーの進歩が「高品質な広告」の必要性を減らしてしまったらどうだろう。この場合、AIが質を出せるか否かは二の次である。
 
「人にしか作れないストーリーにしか人は共感しない」という前提がある。しかし、もしゲームルールが「人の共感」を必要としなくなったらどうなる?例えば、データ解析が示す「共感度」が最も高いストーリーが必ずしも人間によって作られるわけではなく、AIによっても作られ得る場合、人間のクリエイティブ力の優越性は揺らぎ始める。
 
クリエイティブ作品には質だけでなく、コスト、時間、スケーラビリティなど多くの要素が影響を与える。AIがこれらの要素で優れた性能を発揮できた場合、質が多少落ちるとしても、全体としてAIが担当する方が合理的になる場合もある。
 

Author

Yasuhiro Yokota

1991-, Designer

大学卒業後、行政機関で情報政策部門で勤務。株式会社ワークスアプリケーションズを経た後、フリーランスでグラフィック・デジタル双方のデザイン及びディレクションを通し、様々なプロジェクトに携わる。株式会社TERASSに創業期からシリーズBまで参画した後、2022年9月にマイベスト入社。グロービス経営大学院卒業。

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