
デザイナーの役割と自動生成技術
October 1, 2023
Last edited time
Oct 12, 2023 09:10 AM
デザインを自動生成できる技術が発達すると、時々デザイナーは必要なくなるという意見が目に入る。その考えは理解できなくも無い。でも、それはデザイナーの役割に対する誤った理解に基づいていることが多い。
デザイナーの定義が全体としてブレている部分も事実だろう。一部の人々はデザイナーを単に「物を作る人」「美しいものを作る人」というシンプルな角度から見るかもしれない。その視点からすると、デザインを自動で生成する技術が進歩すれば、デザイナーの存在意義は薄れるだろう。
だけどデザイナーの本質的な役割、それは単に「物を作る」だけではない。デザイン作成はもちろん重要だけど、それと同じくらいまたはそれ以上に重要なのが、「見る技術」だ。つまり、デザインを評価し、理解し、それが適切なのか不適切なのかを判断する能力のことだ。
これは人間独特の能力であり、教育と経験が必要。理論だけでなく直感や感覚も求められる。曖昧な要素を把握し、評価することも含む。「勘」はその一部を占めるが、それは決して主要な要素ではない。「勘」はあくまで短絡的な手段で、結果を導く為の補助ツールだ。
自動生成技術が進んだとしても、それはデザインを「作る」部分だけを補う。しかし、デザインを「見る」「評価する」部分は自動生成技術では補えない。この部分がないと、デザインは消費者にとって魅力的であるかどうか、また使用目的に適しているかどうかを判断できない。
そして、良いデザインを生み出す為には、その判断力が必要不可欠。だから、自動生成技術が進歩しても、デザイナーの役割、すなわち「見る」「評価する」能力を持つ人間は常に求められるだろう。
もちろん、デザイン作成作業が自動化されることで、一部の作業が削減される可能性はある。でもそれはおそらく、多くの人々にとって望ましい変化だろう。重要なのは、その変化がデザイナーの役割を脅かすものではないということ。それどころか、デザイナーはより核心的な役割、すなわち「見る」「評価する」ことにより集中できるようになるかもしれない。
timesに書いたことをChatGPTに清書させたもの
Author
Yasuhiro Yokota
1991-, Designer
大学卒業後、行政機関で情報政策部門で勤務。株式会社ワークスアプリケーションズを経た後、フリーランスでグラフィック・デジタル双方のデザイン及びディレクションを通し、様々なプロジェクトに携わる。株式会社TERASSに創業期からシリーズBまで参画した後、2022年9月にマイベスト入社。グロービス経営大学院卒業。
Drafts
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